「芸術至上主義文芸」第51号が刊行されました
2025年11月10日発行
目次
特集 多彩な文筆の世界
特集1 野上彰
野上彰「前奏曲」――ラジオ放送音源から見えてくるもの/高比良 直美
野上彰と「歴程」――〈附〉『幼き歌』の成立/野末 明
野上彰とエルンスト・トラ―/内海 宏隆
野上彰の詩と音楽について/松下 倫士
野上彰先生の詩に作曲させていただいて/朝岡 真木子
父と私と徳島と――野上彰の魂を継ぐ/藤本 国彦
野上彰 未刊行作品
特集2 川端康成と周辺の作家・詩人
川端康成が関わった貸本屋「鎌倉文庫」、そして「株式会社鎌倉文庫」/田村 嘉勝
梶井基次郎「Kの昇天―或はKの溺死」とベートーヴェン「交響曲第九番≪合唱付≫」――室生犀星「寂しき魚」に触れつつ/井上 二葉
川端康成「夏の友情」の花樹――『乙女の港』に触れて/中嶋 展子
萩原朔太郎の口語自由詩――『月に吠える』『定本青猫』を例に/島崎 市誠
川端康成『東京の人』の「ばらの庭」(第三章)と佐藤碧子「薔薇」――「ばら屋敷」「美人屋敷」(東京の人)と「薔薇屋敷」(薔薇)/森 晴雄
〈自由論文〉
「勝敗」(『あすなろ物語』)における新聞記者像――井上靖の記者体験のコラージュ/高木 伸幸
安岡章太郎「陰気な愉しみ」論――知足と浪費/中川 智寛
東文彦における音・音楽――三島由紀夫が抱く〈鳥〉のイメージ/阿部 孝子
三島由紀夫「葵上」論――光と生霊たる康子との対峙を通して/木谷 真紀子
人魚の言葉の行く先――川上弘美「離さない」論/長谷川 雅美
祭歩六十のアナバシス――伊藤桂一『遥かなインパール』後章/野寄 勉
田山花袋『春草』論――美緒子の目指したもの/岸 規子
IB教育と文学――「概念的理解」を通じた「文学教育」の再検討/眞有 澄香
〈書評・自著紹介〉
田村嘉勝『「伊豆の踊子」論 現実と創造の境域』/大沢 正善
茅野信二『歌集 建御柱』/内海 宏隆