「芸術至上主義文芸」第49号が刊行されました。

2023年11月10日発行
目次

特集 中里恒子と佐多稲子

中里恒子

「物語」の反響――中里恒子「野薔薇」/戸塚 学
中里恒子「独唱」論――「肉桂の枯葉」/井上 二葉
中里恒子「物語風景」――孤独(菊代)と淋しさ(アデリア)・川端康成との交わり/中嶋 展子
雑多な堆積の底の「わたし」――中里恒子「あやとり」「片袖」「家の中」/米山 大樹
『新女苑』における中里恒子の仕事/山田 昭子

佐多稲子

佐多稲子の作品と戦争責任/島﨑 市誠
佐多稲子の小説「車輪の音」――仕方もないめぐり合せ/野寄 勉
佐多稲子〈愛―燦々〉/竹内 清己

自由論文

宮沢賢治「なめとこ山の熊」の時代/渡辺 善雄
「しろばんば」と井上靖のトラウマ――受験生としての洪作像を巡って/高木 伸幸
三島由紀夫「雨のなかの噴水」と東文彦「闇」――水と心の連動/阿部 孝子
三島由紀夫作品の上演――昭和四四年の『癩王のテラス』と『春の雪』と『椿説弓張月』と/木谷 真紀子
児童文学者・和田義臣と七星閣について/内海 宏隆
井上笠園に関する基礎的考察――「阿濃」論を中心に/中川 智寛
川端康成「詩と散文」(掌の小説)――「明るい部屋」と「芸術」「生活」/森 晴雄

<書評・自著紹介>

深澤晴美著『川端康成 新資料による探究』/竹内 清己
森晴雄著『川端康成と「掌の小説」宇野千代、伊藤初代、「首輪」など』/野末 明
西田谷洋著『文学教育の思想』/黒崎 真美
研究代表 秋山稔・分担 田中励儀・協力 穴倉玉日「泉名月氏旧蔵、泉鏡花未調査資料の実証的研究」/眞有 澄香
「野上彰ノオト ~書誌と研究~」Vol.3/内海 宏隆
『宇野浩二評伝ノート――「清二郎 夢見る子」「苦の世界」「人心」「人間同士」ほか』/森本 穫

※定価2.000円
 機関誌購入希望の方は下記、芸術至上主義文芸学会事務局までご連絡ください。
 e-mail: info.geijutsusijoushugi@gmail.com

2023年11月14日